Friday, 15 June 2012

安定ヨウ素剤と甲状腺がん

ヨウ素には、安定同位体と放射性同位体の2種類があり、ほとんどが安定同位体だといわれています。つまり、安定ヨウ素剤を先回りして体内にとりいれておくことで、放射性同位体のヨウ素が体内に蓄積するのを防ぐことができるのです。

具体的にいうと、甲状腺内を安定ヨウ素剤で満杯にしておくと、後から入ってくる放射性同位体の居場所がなくなり、体外へ出ていくことになります。しかし、安定ヨウ素剤をとりいれる前に甲状腺内に放射性同位体が入り込むと、甲状腺がんを引き起こす危険性も高まります。

1986年に起きたチェルノブイリ事故で甲状腺がんを発症したのは、主に子どもだったという記録があります。ヨウ化カリウム
 
ところで、甲状腺がんには4種類があり、その9割が乳頭がんだといわれています。この乳頭がんというのは乳腺の乳頭ではなく、細胞を顕微鏡で見た形が乳頭に似ているからです。この乳頭がんは進行もゆっくりですが、高齢者が罹ると悪性度も高まるといわれています。

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